TBS系の報道番組「筑紫哲也ニュース23」でニュースキャスターを務めた浜尾朱美(はまお・あけみ、本名千葉朱美=ちば・あけみ)さんが14日早朝、乳がんのため東京都内の病院で死去した。57歳。徳島市出身。葬儀・告別式は20日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は夫千葉茂聡(ちば・しげあき)氏。
徳島市立高校、早稲田大卒。大学在学中に同局アナウンサーの入社試験を受けた際、ドラマのプロデューサーの目に留まり、テレビドラマ「おゆう」で女優デビューした。その後、テレビ朝日「CNN」キャスターなどを経て、「ニュース23」番組開始の1989年10月から97年9月まで同番組のキャスターを務めた。著書にエッセー「もう結婚占いはいらない」などがある。
父親の修身さん(81)=北島町鯛浜=によると、朱美さんは10年ほど前に乳がんを患い、約5年前に完治したとみられたが約1カ月前に再発した。
修身さんは今年1月に都内で朱美さんらと一緒に箱根駅伝を観戦。母校の早稲田大の旗を振って沿道から声援を送っていた朱美さんの笑顔が忘れられないといい、「利口で気遣いのできる優しい娘だった。最近まで元気だったのに。突然病状が悪化し、信じられない」と話した。