植物の健康を守る専門家の養成を目的に2015年度に創設された「植物医師」に、徳島県立農林水産総合技術支援センターの米本謙悟専門研究員(47)が1日付で登録された。第1号登録者60人のうち県内では米本さんだけ。病害虫防除の知識が認められ、「登録を励みに農業振興に一層貢献していきたい」と意気込んでいる。
日本植物医科学協会が15年11月、難関の国家資格・技術士(農業部門・植物保護)の登録者を対象に、農地などで発生する植物病の診断や予防、防除などの知識や技術を問う認定審査を実施。70人が挑戦した。
米本さんは、1993年に県庁に入庁。主にサツマイモやイチゴの病害虫防除の研究開発や普及に携わり、技術士の資格は2011年に取得した。植物医師への登録を今後の業務に生かすとともに、植物医師同士でも連携し、農業生産のさまざまな課題解決に取り組む。