[上]チラシを配る地域の安全を守る会のメンバー(中央)=阿南市長生町の長生郵便局 [下]特殊詐欺に関するチラシなどを利用客に配る署員や行員(右側)=海陽町大里の阿波銀行海南支店

[上]チラシを配る地域の安全を守る会のメンバー(中央)=阿南市長生町の長生郵便局 [下]特殊詐欺に関するチラシなどを利用客に配る署員や行員(右側)=海陽町大里の阿波銀行海南支店

 2016年度で最初の年金支給日となった15日、県内各地で特殊詐欺への注意を呼び掛けるキャンペーンや未然に防ぐための訓練があった。

 ◎阿南市

 阿南署と長生駐在所管内地域の安全を守る会が、長生町の長生郵便局で詐欺被害防止を呼び掛けた。

 署員ら10人と市のゆるキャラ「あななん」が、訪れた客に「振り込め詐欺に気を付けてください」と声を掛けながら啓発チラシを配った。

 同市長生町恋田の紅露正行さん(83)は「詐欺のような電話を1度受けたことがあるが、そのときは毅然(きぜん)と断った。今後もだまされないよう気を付けたい」と話していた。

 ◎海陽町

 牟岐署が、大里の阿波銀行海南支店で注意を促した。

 署員と行員計5人が、特殊詐欺の手口をまとめたパンフレットや「ストップ振り込め詐欺」と書かれたポケットティッシュなど100セットを来店客に配った。署員らは「詐欺の手口が巧妙化しています。気を付けて」などと声を掛けた。

 刑事生活安全課の榮秀作係長は「最近は詐欺グループの一員が直接家に金を取りに来る場合もある。少しでも怪しいと思ったら警察や周囲の人に相談をしてほしい」と話している。