東みよし町議(14人)のスーツ購入補助費が計上された町の2018年度一般会計補正予算案を巡り、14日の町議会定例会で町議から関連予算を削除する修正案が出され、全会一致で可決された。町民の批判が高まったことなどが背景。同町議会で修正案が出されるのは初めて。
4月に改選された町議会は6月、全員協議会で、県外視察の際などに着用するそろいのスーツを作るかどうか話し合い、14人中13人が賛意を示して購入を決めた。これを受け、町は慣例として購入補助費30万8000円を計上。7日の総務産業建設常任委員会(7人)では可決された。
しかし補助費が計上されていることが大きく報道されたことを受けて再協議を求める町議の声が相次いだため坂本健二委員長が同委員会を再び招集。14日に非公開で協議した。
その後に開かれた本会議で、坂本委員長が「全委員に意見を頂戴し、取りやめることに決めた」と報告。修正案を提出し、全会一致で可決された。坂本委員長は具体的な理由は述べず、採決に当たって討論や質疑もなかった。
坂本正一議長は「全議員の総意。補助を受けるのが好ましくないと判断した。今後は、より慎重に話し合う」と述べた。松浦敬治町長は「問題意識が足りなかった。町と議会が適度な緊張感を保った関係となるよう改めていきたい」と話している。