【写真下】完成した陸閘と堤防=鳴門市撫養町のボートレース鳴門

 南海トラフ巨大地震に備え、国土交通省が進めている鳴門市撫養港海岸整備事業の一部区間が初めて完成した。17日、現地で完成式が開かれた。

 完成した区間は、撫養町大桑島のボートレース鳴門(鳴門競艇場)のスタンド北側で、撫養川沿いの約480メートル。「陸閘」と呼ばれる門扉3基を含む堤防と、川側に幅5メートルの歩行ゾーンが整備された。

 堤防は地面から高さ2~2・7メートル。最上部の海抜は4・7メートルあり、整備事業で想定する安政南海地震(1854年)の最大波高2・9メートルを防ぐことができる。液状化対策として、砂のくいを打ち込んで地盤も強化している。陸閘は、2基が高さ2メートル、幅12メートル、1基が高さ2・7メートル、幅5メートル。

 完成式には国交省や県、鳴門市などから関係者ら100人が出席。14~16日に発生した熊本地震の犠牲者へ全員で黙とうをささげた後、飯泉嘉門知事や泉理彦市長らがあいさつした。

 撫養港海岸整備事業は、国交省が2006年度に着手。整備区間は約2590メートルで、総工費約162億円をかけ地盤の強化や堤防の新設などを行っている。残り約2110メートル区間は本年度中に完成する予定。