徳島県の飯泉嘉門知事は4日の年頭会見で、鉄道と道路双方を走れる車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の阿佐海岸鉄道・阿佐東線(海陽町-高知県東洋町)への導入に向け、2017年度にも車両製作に着手する意向を示した。徳島、高知両県などでつくるDMV導入協議会で運行範囲などを決め、5年以内の実用化を目指す。

 知事によると、列車とバスの車体を融合させる技術調整に一定のめどがつき、現在は製造企業などと車両製作の最終的な詰めの協議を進めている。協議を終え次第、今月末から2月初めに導入協議会を開き、17年度の県当初予算案に車両製作費を計上する方針。

 DMVを巡っては、国土交通省の有識者委員会が15年10月、一定の条件下であれば運行に技術的問題はないとの中間報告を公表したことを受け、県は実用化のめどが立ったと判断。沿線自治体と四国運輸局、JR四国による導入協議会を立ち上げ、昨年5月に初会合を開いていた。

 知事は会見でDMVの運行範囲について「高知県側と話をするが、室戸が一つのターゲットになる」と説明。実用化の時期に関しては「日本全体の成長戦略やインバウンド(訪日外国人旅行者)対策にもなる。5年以内か、もっと早い時期ではないか」と述べた。