徳島インディゴソックスは15日、三好市吉野川運動公園野球場で香川と対戦し、今季リーグ最多得点を奪い、19―6で大勝した。徳島は3連勝。2位愛媛は8―2で高知を下した。
徳島の残り試合は4試合。この日、後期優勝マジックナンバーの再点灯はならなかったものの、16日にJAバンク徳島スタジアムで行われる後期ホーム最終戦で、愛媛との直接対決に勝てば、徳島の優勝が決まる。
◆徳島―香川7回戦(徳島6勝1敗、356人)
香川000 004 002 6
徳島1013 013 10× 19
【勝】橋本10試合2勝3敗1S
【敗】高原7試合1勝4敗
▽本塁打=福田1号<4>、三国2号<3>(徳)
[評]徳島は19安打と、序盤から打線が爆発した。一回に敵失と死球で無死一、二塁としジェフンの中前打で先制。三国からの4連打や福田の満塁本塁打も飛び出し、10点を奪って試合の大勢を決めた。その後も三国の3点本塁打などで得点し、先発全員安打も記録した。先発・橋本は再三走者を許しながらも4失点でしのぎ、後期初勝利を挙げた。
徳島・石井監督 タイミングを崩されていた打線の調子も戻ってきた。序盤に大差が開き、投手にとって難しい状況だったが、橋本は終盤まで粘り強く投げてくれた。
香川・西田監督 失策絡みで走者を出し先発高原が徳島打線に捕まってしまった。後期は失策が絡む失点が多い。リーグ優勝へ向け、投手陣を含めた守りを立て直す。
打線爆発 一回10得点
徳島は3試合連続の2桁安打で後期優勝に王手をかけた。5連敗と足踏みもあったが、ここに来てチームは一気に加速。選手一人一人がそれぞれの役割を果たし、この日も畳みかける攻撃で序盤に試合を決めた。
一回、敵失と死球で1、2番が出たチャンスを中軸が確実にものにすれば、下位もつながり大量10得点。満塁弾を含む6打数4安打と大当たりだった1番福田は「(本塁打は)犠牲フライでいいとの思いだった。それ以上に5度出塁できたことが良かった」とチャンスメーカーとしての手応えを口にした。
2点目をたたき出す適時二塁打で打線に火を付けたのが5番三国。「前回は相手投手に抑えられたが、きょうは甘い球を逃さず打てた」。三回には会心の3点本塁打も飛び出し、中心打者の役目を果たした。
16日には2位愛媛との直接対決が控える。後期Vが懸かる大一番を前に「愛媛も強いが、優勝を目前にしたチームはもっと強い」と石井監督。本拠地で地元ファンに歓喜の瞬間を届けるつもりだ。