県内一のスダチの産地・神山町で、収穫した実を陰干しする「予措」と呼ばれる作業が行われている。
約40アールの畑で栽培している上野芳則さん(61)=同町鬼籠野=方では、倉庫や納屋などに敷かれた80畳分の広さのむしろの上に、4センチ前後に育った濃緑の実がぎっしりと並ぶ。4日間かけて乾燥させ、2キロずつ袋に詰めて専用の冷蔵庫で貯蔵する。水分を5%ほど抜くと傷みにくくなるという。
作業は9月末ごろまで続き、10月上旬から来年3月上旬にかけて順次出荷される。上野さんは「例年より収量は少ないものの、品質は上々」と話している。