徳島県が消費者庁と併せて誘致を提案している国民生活センターが、5月9日から鳴門市の鳴門合同庁舎で教育研修の試験業務を行うのを前に、市は関係部局で構成する「移転推進プロジェクトチーム」を立ち上げた。21日に市役所で初会合を開き、官民一体で受け入れや観光PRに取り組むことを確認した。
試験業務は来年2月まで計14回開かれ、千人以上の参加が見込まれている。受け入れ面では、宿泊の予約を市うずしお観光協会に一本化し、同協会を通せば「ビジネスホテル鳴門」など市内6ホテルが宿泊料を約10%割引にすることが報告された。研修当日は市が無料タクシーを運行し、各ホテルを巡回して合同庁舎まで送ることを決めた。
観光面では、市が飲食店や観光施設などを載せたガイドマップ(A2判)を3千部作製し、合同庁舎やホテルで配布する。業務初日の9日は合同庁舎前をプランター30基のボタンで彩り、市消費者協会員がレンコン茶のお接待をする。
初会合では、泉理彦市長は「参加者に鳴門のファンになってもらえるよう力を尽くしてほしい」とあいさつした。