集まった飲料水や食料を仕分ける御手洗さん(右から2番目)ら=徳島市南昭和町の自動車販売会社ハルカーステーション

集まった飲料水や食料を仕分ける御手洗さん(右から2番目)ら=徳島市南昭和町の自動車販売会社ハルカーステーション

 徳島県内の大学生らの間で、熊本地震の被災者支援の輪が広がっている。フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)を使うなどして、救援物資の確保や募金集めに奔走。直接、被災地まで物資を運ぼうとする動きもある。

 徳島大を中心に県内4大学の学生でつくる防災啓発団体「つながり大作戦徳島」は、震災直後からSNSで食料やウエットティッシュ、生理用品の提供を呼び掛けている。18日までに段ボール5箱分が集まり、宮崎県に発送した。同県の防災団体を通じて熊本県の避難所などに送る。第2弾の発送も検討している。

 四国大の学生ボランティア活動支援室とボランティアクラブの学生らは19日から学生食堂で募金を集めている。2週間ほど続け、日本赤十字社を通じて寄付する。支援室リーダーの4年西原貴将さん(23)は「今はボランティアに行くこともできないので募金で役立ちたい」と話している。

 自らの運転で熊本、大分両県の避難所への物資運搬を計画しているのは徳島市南昭和町1で自動車販売会社を営む御手洗遥さん(32)。4トントラック1台分を目標に、水と長期保存が可能な食料の提供を19日から求めている。