徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが著名人30人と対談した内容を紹介する特別展「寂聴対談展」が23日、徳島市の県立文学書道館で始まった。6月5日まで。
作家の故・遠藤周作さんや江國香織さん、作曲家の坂本龍一さん、洋画家の故・三岸節子さんらとの対談内容を抜粋したパネルを、ツーショット写真などと共に展示。対談のテーマは仕事や人生観、社会問題など多岐にわたり、寂聴さんは随所で自身のプライベートも明かしている。
作家林真理子さんとの対談では、小説家になるため家を出た時の心情を「不良に憧れてた。仮面をかぶっていたわけじゃない、本質的に優等生なの。それが自分では嫌いだった」と振り返っている。
5月22日午後2時からは、東京新聞文化部記者の岩岡千景さんによる講演「人を支える寂聴さんの言葉」がある。