情熱的で燃え立つような作品の数々が並ぶ「三岸節子展」=那賀町横石の相生森林美術館

 日本の女性洋画家の先駆者として活躍し、文化功労者にも選ばれた三岸節子(1905~99年)を紹介する「わたしの美の巡礼 三岸節子展」が23日、那賀町横石の相生森林美術館で始まった。6月12日まで。

 20歳で画壇にデビューし、暖かな色彩で花や室内画を描いた前半生から、渡仏を経て情熱的で力強い筆致による風景画の新境地を開いた晩年まで、約70年にわたる画業を概観。油彩画、パステル画、デッサンなど53点を選び、「室内」「花」「旅」のテーマに分けて、展示している。

 イタリアの運河の情景を描いた「ヴェネチア」(油彩、縦91センチ、横72センチ)は73年から描き始め、完成までに約20年をかけた大作。油絵の具を何度も塗り重ねており、重厚な趣の作品となっている。

 熱心に鑑賞していた女性は「力強い構図や作風に驚いた」と話した。

 5月22日午後2時から、孫の三岸太郎氏による記念講演もある。問い合わせは同館<電0884(62)1117>。