16日未明、吉野川市鴨島町のマンションで、住民の50代男性が知り合いの男に包丁で切り付けられる事件があり、阿波吉野川署は同市鴨島町、会社員(42)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。男性は左腕にけがを負ったが、命に別条はない。容疑者は調べに対し「刺すつもりはなかった」などと供述し、殺意を否認している。
逮捕容疑は、16日午前4時10分ごろ、同市鴨島町のマンションの階段で、このマンションに住む男性にアジ切り包丁(刃渡り約11センチ)で切り付け、左腕にけがを負わせたとしている。
県警によると、2人は知人同士。容疑者は15日深夜ごろ、同市鴨島町内の居酒屋で飲酒後に男性と路上で顔を合わせ、あいさつを巡って口論になっていた。
容疑者はその後いったん帰宅していたが、自宅にあったアジ切り包丁を持ち出し、男性宅へ向かった。午前4時すぎにマンションに帰ってきた男性と鉢合わせとなり、1階と2階の間の階段の踊り場でいきなり切り付けた。
騒ぎに気付いた近隣住民の通報で署員が駆け付け、男性に馬乗りになっていた容疑者を取り押さえた。
路上での口論のきっかけや内容などについて、ほとんど供述していないという。署は犯行の状況や動機について詳しく調べている。