美馬市美馬町東宮ノ上の自営業富永勝さん(65)の果樹園で、ホオノキの花が咲き始めた。見に訪れた知人らは、白い大きな花から漂う甘酸っぱい香りにうっとりしている。
富永さんは2003年ごろ、ホオノキの苗木を手に入れ、自宅近くに所有する果樹園に植えた。日当たりが良いため高さ6メートルに成長、昨年初めて花を咲かせた。今年は18日に初めて咲き、今は高さ5メートル付近の5輪ほどが天に向かって花びらを広げている。見頃は今月末まで。
ホオノキはモクレン科の落葉樹で、高さ20メートルほどに育つ。木はげたや家具などに使われ、葉は食物を盛ったり包んだりするのに使われる。
県立博物館によると、県内では美馬市脇町や神山町、那賀町木沢地区など、標高の高い山地に自生している。
富永さんは「大きく育ち、たくさんの花が咲く日を心待ちにしている」と話していた。
メモ JR穴吹駅から西へ車で30分。重清西小学校近くにある倭大國魂(やまとおおくにたま)神社の北側。