小型無人機「ドローン」の活用に取り組む那賀町は30日、制作中の町のPRドラマ「若葉の頃に」のハイライトシーンとなるドローンレースのロケとイベントを、同町谷内の乗馬クラブ「クラブコルツ」で行う。国内トップ選手がデモ飛行を披露するほか、ドローンの操縦体験会などを実施。観客にはエキストラとしてドラマに出演してもらうことにしており、町は来場を呼び掛けている。
レースの撮影は午後0時半開始。主人公が所属する架空の「町ドローン推進課」チームが優勝を目指して強豪と競り合う場面で、ドローンが会場に設けた障害物を避けたりアーチをくぐったりする様子を撮影する。
3月にアラブ首長国連邦のドバイで開かれた国際大会に日本代表として出場した神奈川県の高校生高梨智樹さん(17)ら、日本ドローンレース協会に所属するトップ選手3人がライバルチーム役として出演。高梨さんらは撮影前のエキシビションとして、時速100キロ近い高速飛行やアクロバット飛行を実演する。
イベントは午前10時に始まり、ドローン多用推進技術会徳島支部会員が操縦体験会を開く。このほか、三輪昌史徳島大大学院准教授の研究室の学生が貨物運搬などドローンの活用方法を紹介する寸劇を上演。乗馬体験や物産販売なども行われる。入場無料。
町は「本格的なレースの雰囲気を楽しむとともに、出演者としてドラマを盛り上げてほしい」としている。