町民を対象にして開かれた「いろどり幸染め」の体験会=1月、上勝町福原の町コミュニティセンター

 上勝町と第三セクター「いろどり」、アイロンを利用した染め物に取り組む「ハピネス」(東京)が連携し、町内の葉っぱを使った染め物事業に乗り出す。「いろどり幸(さち)染め」と名付け、28日から東京で行われる日本ホビーショーで初めて作品を披露する。今後商品化を進め、葉っぱを使った新ビジネスを目指す。

 ホビーショーは東京ビッグサイトで開かれ、30日まで。ハピネスのメンバーが染めたポケットティッシュカバーやポーチ、スカーフなどを並べるほか、町内で採れたシダやアジサイなど約20種類の押し葉を用意してスカーフやハンカチを染める体験コーナーも設ける。

 ハピネスは葉や花を使った染め物を「山の幸染め」と名付けて商品化している。隆久昌子代表取締役(78)が葉っぱビジネスや樹木を植えて山を再生する彩山(いろどりやま)構想に関心を持ち、町といろどりと共に町内の葉に特化した染め物を「いろどり幸染め」として事業展開することにした。

 町は4月1日から、地域おこし協力隊の高木るりさん(57)をいろどりに派遣し、共同で商品化に取り組む。3者は今後、インストラクターやアーティストの育成も行い、裾野を広げていく。

 また今年1月と3月には、隆久さんが代表理事を務めるNPO法人山の幸染め会(東京)が町内で体験会を実施し、町民に楽しんでもらった。

 隆久さんは「料亭に出せない虫食いの葉っぱも染め物にすると味が出る。上勝町内に幸染めを使った新しい産業ができるように頑張りたい」と話す。

 いろどりの横石知二社長は「つまものではない新たな展開に向けて挑戦したい」と意気込んでいる。