自作の竹楽器でユニークな音色を奏でる「東京楽竹団」のコンサート(徳島県阿南市文化会館、徳島新聞社主催)が17日、同館夢ホールで開かれ、約500人が軽やかな竹の響きに耳を傾けた。
東京楽竹団の団員4人が竹製のマリンバ、笛などの自作楽器で演奏。竹林をイメージしたオリジナル曲や沖縄民謡「童神(わらびがみ)~天の子守唄」など15曲を披露した。
同館が6月に催したワークショップで、バチで竹の切り口をたたいて鳴らす打楽器「マウイ」を製作した親子連れら約20人も共演。森の動物を模した動きを取り入れながら、大自然をイメージしたオリジナル曲「にぎわいの森」を演奏し、盛んな拍手を浴びた。
アンコールの童謡「ふるさと」の演奏では観客も合唱に加わり、会場が一体となって盛り上がった。同市畭町新はりの会社員米田稀美(きみ)さん(26)は「竹の音色に心が打たれた」と話した。
会場では阿南工業高校生が手掛けた竹製の半球型ドーム(直径6メートル、高さ3メートル)が展示され、阿波踊りなどの竹細工人形も販売された。
市制60周年記念事業の一環。