イスラム圏に牛肉を輸出するため整備された屠畜・食肉処理施設=東みよし町足代

 東みよし町足代で建設が進められていた「ハラル」に対応する屠(と)畜・食肉処理施設の落成式が27日、現地で行われた。イスラム圏への牛肉輸出を目的に処理施設が整備されたのは中四国で初めて。

 施設は、豚肉を食べることを禁じたイスラム教の戒律に沿って牛肉だけを扱い、夏ごろにハラル認証を取得できる見通し。処理法を熟知したインドネシア人を雇い、年内に同国への輸出を目指す。東南アジアを中心に他のイスラム諸国もターゲットに据える。国内向けには1日から稼働している。

 鉄骨平屋約2100平方メートルで屠畜室、保冷庫、梱包(こんぽう)室などを備える。県内外の肉牛生産者らが共同出資した食肉処理販売会社「にし阿波ビーフ」が約9億円をかけて整備した。国の「強い農業づくり交付金」約4億円や、日本政策金融公庫と徳島銀行からの融資3億円を活用した。

 落成式には出資者や県、東みよし町の関係者ら約70人が出席。にし阿波ビーフの谷藤哲弘代表取締役が「未開拓のイスラム市場に挑戦し、畜産・食肉業界の発展に貢献したい」とあいさつした。