サロンの開所行事で、じゃんけんをする参加者=神山町鬼籠野の旧鬼籠野小

 神山町の住民有志が、高齢者が自立して生活できる「健康寿命」を延ばすため、健康づくりや介護予防に取り組むNPO法人・生涯現役応援隊を立ち上げた。4月から週1回、休園中の旧鬼籠野幼稚園(鬼籠野)で交流サロンを開いており、毎回20人以上が参加して明るい笑い声を響かせている。

 応援隊は、町健康福祉課などに長年勤め、3月末で退職した川野公江さん(65)=鬼籠野、保健師=が中心となって発足させた。町から旧鬼籠野幼の園舎を借りて事務所を開設。元町職員ら主に60代のスタッフやボランティア10人余りが、平日午前9時から午後4時まで無料介護相談をしている。

 活動の柱が、町民なら誰でも参加できるサロン「通いの場」。毎週火曜の午後1時から2時間半、おしゃべりやストレッチ、歌などを楽しんでもらう。参加費(5月以降)は1カ月100円。

 17日には、記念行事として事務所横の旧鬼籠野小学校体育館で、徳島文理大の鶯春夫教授が講演。約80人が鶯教授に教わり、認知症予防のために相手にわざと負けるじゃんけんや、足腰の筋力を鍛える片足立ちなどをした。大窪藤子さん(78)=鬼籠野=は「大勢なら楽しんでできる。いい居場所ができた」と喜んだ。

 町の高齢化率は3月末時点で48・3%と住民の半数に迫る。町社協が各地区で月1回の介護予防教室を開いているが、毎週集える場所はなかった。応援隊は今後、町とも連携して、高齢者の孤立化や引きこもりの防止にも取り組む考え。

 川野さんは「地域への恩返しで始めた。達者に暮らす人が一人でも増えれば」と話した。