県西部での滞在型観光の増加につなげようと、東みよし町で観光イチゴ農園を管理運営する産直市と、美馬市の宿泊施設が連携を始めた。互いのパンフレットを置いたり、イチゴ狩りのチケットを同施設で販売したりして宿泊客の増加を目指す。
連携するのは、東みよし町中庄の観光イチゴ農園「苺一会縁」を管理運営する同所の産直市「ええもん市場」と、美馬市美馬町のオートキャンプ場「四国三郎の郷」。
ええもん市場は、「苺一会縁」など、東みよし町と三好市の3カ所にある観光イチゴ農園のチラシと共通チケットを、四国三郎の郷に置く。四国三郎の郷にはチケット代の1割が入る。
ええもん市場には、四国三郎の郷のパンフレットを置き、PRに努める。
県西部4市町の「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」など、観光庁の認定を受けた観光圏内では、宿泊業者が体験型ツアーなどの旅行商品を販売できる。今後、圏内で連携できる宿泊業者や観光施設を増やし、ツアーの商品化につなげたい考え。
ええもん市場を運営する株式会社リバーサイド開発の平尾富生社長(66)は「イチゴの時期以外にも、芋掘りといった農作業体験プログラムも考えたい。協力体制を広げ、にし阿波全体で観光客の滞在時間を伸ばしたい」と話している。