63年ぶりの大改修を終えてこけら落とし公演が開かれた八面神社農村舞台=那賀町西納

 徳島県内に現存する農村舞台としては最大級とされる那賀町西納の八面神社農村舞台で1日、63年ぶりの大改修を終えたこけら落とし公演があり、人形浄瑠璃の上演や7200個の餅投げを通じて完成を祝った。

 訪れた約650人の観客を前に、地元の丹生谷清流座が「寿二人三番叟」や「伊達娘恋緋鹿子 八百屋お七火の見櫓の段」を情感たっぷりに上演。発足2年目を迎える那賀高校人形浄瑠璃部も「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を熱演した。

 「阿波鳴」でお弓の足遣いを務めた那賀高3年の松本圭代さん(17)は「昨年9月に入部し、人前で演じるのは2度目。すごく人が多くて緊張したけど楽しかった。もっと稽古してうまくなりたい」と話した。

 歌手の越路よう子さんの曲に合わせ、三好市出身の人形遣い・勘緑さんが操る人形がしっとりと舞う演目もあり、観客は異色のコラボレーションに見入っていた。

 同町では、この日の八面神社農村舞台での公演に続き、11月までに5カ所の農村舞台で人形浄瑠璃公演を開く。