来館者に伝承を語る「妖怪じいさん」の下岡さん(右端)=三好市山城町上名の妖怪屋敷

 三好市山城町上名の道の駅大歩危にある観光施設「妖怪屋敷」に、地元に伝わる妖怪について分かりやすく解説してくれる語り部「妖怪じいさん」がお目見えした。交流しながら妖怪の魅力を知ることができ、早くも人気を呼んでいる。

 「妖怪じいさん」は、地元の妖怪伝承の掘り起こしを続けている下岡昭一さん(80)=同市池田町川崎=が、頭巾や草履を身に付けて扮(ふん)する。エンコ(カッパ)や児啼爺(こなきじじい)などの妖怪話だけにとどまらず、吉野川や大歩危など地域の魅力全般について語る。

 4月から土日祝日を中心に不定期に登場しており、好評だ。家族4人で訪れた小野尚洋さん(32)=愛媛県四国中央市、会社員=は「雰囲気のある案内人がいると、世界に入り込みやすくなる。内容も分かりやすい」と話した。

 また、妖怪屋敷は体験型展示を4月下旬に導入した。「尻子玉ハンターENKO」と「やましろの妖怪調べ隊」で、「尻子玉-」は自分の動きと連動して画面上で動くエンコを操って光る玉(尻子玉)を獲得し、ポイントを競うゲーム。「調べ隊」はタッチパネル式の図鑑で、山城町近辺の3D地図に浮かぶ火の玉をタッチすると、その地区に伝わる妖怪伝説が示される。

 妖怪の伝承を基にした新メニューも考案。道の駅のフードコーナーで5月7日から、土日祝日に1日10食限定で販売する。

 道の駅大歩危を運営する市の第三セクター・山城しんこうの永本和明社長は「興味を持ってもらえるように工夫を凝らし、来館者に満足してもらいたい」と話している。

 「妖怪じいさん」の登場日など問い合わせは、道の駅大歩危<電0883(84)1489>。