あけぼの徳島の会員らが行った乳がん検診受診啓発キャンペーン=2015年5月、徳島市のマルナカ徳島店(県提供)

 徳島県内の乳がん検診の受診率が、低い水準でとどまっている。2014年度の受診率は17・7%で、11年度から横ばい状態。受診費用の一部を自己負担することや時間調整の煩わしさが、検診から足を遠ざけている理由とみられる。県内の乳がん経験者でつくる「あけぼの徳島」は8日、徳島市の量販店で受診啓発キャンペーンを行う。

 県健康増進課によると、県内の40歳以上の女性を対象とした受診率は11年度が前年より1・5ポイント下がり17・8%、12年度は17・3%、13年度は17・2%。14年度の受診率を年齢別に見ると、40代は53・9%と半数を超えているものの、60代になると20・8%まで下がる。

 県が13年に県内の男女166人にがん検診の受診をためらう理由を尋ねたところ、約3割が「費用がかかるから」と回答。自治体の受診補助率や受診する施設などにもよるが、独自で乳がん検診を受けると1回当たり5千円ほどの自己負担が必要だという。また「面倒だ」「まだ検診が必要な年齢ではない」と考えている人も多い。

 元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんが乳がんであることを告白した15年秋は検診への注目度が増し、県内の医療機関でも予約が取りづらい状況が続いたという。現在はやや落ち着いており、同課の担当者は「この動きを一時的なものに終わらせないため、啓発活動に力を入れていきたい」と話す。

 8日のキャンペーンは、あけぼの徳島の会員らが徳島市西新浜町1のマルナカ徳島店で啓発リーフレットなどを配る。会の宮城慶代表(64)は「早期発見することで深刻な事態を防ぐことができる。『私は大丈夫』と思い込まず、積極的に受診して」と呼び掛けている。