巣を作っている鳴門市大麻町を離れ、兵庫県豊岡市の水田で餌を食べる雌(右)=2日午後0時半ごろ(コウノトリ湿地ネット提供)

 鳴門市大麻町を離れて兵庫県豊岡市に滞在しているコウノトリの雌が、同市但東町の水田で餌を食べている姿を地元の市民団体・コウノトリ湿地ネットの会員が2日、カメラに収めた。雌が4月19日にて既に2週間が経過しており、同ネットの佐竹節夫代表は「豊岡で次のパートナーを探しているとすれば、鳴門に戻る可能性は低いのではないか」とみている。

 雌を撮影したのは湿地ネット会員の温泉施設経営奥田清喜さん(75)。2日午前11時ごろ、奥田さん所有の水田に飛来し、兵庫県朝来(あさご)市生まれの1歳の雌と共にカエルやヒルなどを食べていた。2羽は夕方まで仲良く餌をついばんでいたという。

 鳴門市を離れた雌は、兵庫県姫路市や鳥取、島根両県を転々とし4月26日以降は豊岡市で確認されていた。

 一方、鳴門市大麻町にいる雄は、朝来市生まれの2歳の雌からアプローチを受けている様子だが、くちばしを鳴らしたり羽を広げたりして威嚇している。

 近くで見ていた浅野由美子さん(42)=同市大麻町桧、パート従業員=は「雄は豊岡の雌が戻ってくるのを待っているようだ」と話した。