軽トラックによる移動スーパーを全国展開するとくし丸(徳島市)の住友達也社長(61)が、2012年の創業からこれまでの出来事や思いをまとめた著書「ザッソー・ベンチャー 移動スーパー とくし丸のキセキ」(四六判、335ページ)を出版した。
創業に向けて12年1月1日から書き始めたブログを基に編集した。全5章で、売り上げの伸びや現場での気付き、気持ちの浮き沈みなどが日記スタイルで記されている。
現場の息遣いを感じてもらえるよう、できる限り当時の文章のまま掲載した。創業直後の12年についてまとめた第1章では、「『成功の確証』なんて『あるはずがない』」「正直言って、『吐きそうになる』こともシバシバ」などと、事業が軌道に乗るまでの苦悩をつづっている。
現在、とくし丸は44都道府県で333台の販売車が走り、年間流通総額は70億円に成長している。
住友社長は「事業スタートの地である徳島の人に読んでもらえたらうれしい。創業の厳しさも知ってもらえると思うので、特に若い人やこれから起業を目指す人に読んでほしい」と話している。
西日本出版社刊、税別1500円。全国の大型書店、インターネット通販のアマゾンや楽天ブックスなどで購入できる。