三好市西祖谷山村中尾の「かずら橋山草園」で、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種クマガイソウが、見頃を迎えている。15日前後まで楽しめそう。
クマガイソウはラン科の多年草。白に淡い赤紫が混じった袋状の花を付ける。同山草園は約1万2千株の群生を誇り、管理する近くの建設業井本清史さん(57)によると、これだけの規模の群生は国内でも珍しい。
井本さんは1980年ごろ、自宅裏に咲いているクマガイソウを見付け、所有する杉林に移植して繁殖させてきた。「今シーズンは例年より見頃が1週間ほど早いので、花がきれいなうちに見に来てほしい」と話している。