【写真説明上】生演奏を聴きながら絵本を楽しむ家族連れ=海陽町立博物館【写真説明上】真剣な表情で札を取り合う参加者=徳島城博物館

【写真説明上】生演奏を聴きながら絵本を楽しむ家族連れ=海陽町立博物館【写真説明上】真剣な表情で札を取り合う参加者=徳島城博物館

 大型連休中の4日、県内各地では子どもや親子連れらを対象にした催しなどが開かれ、会場には元気いっぱいの笑顔があふれた。

 ◎海陽町、音楽に合わせ絵本に親しむ

 四方原の阿波海南文化村で「阿波海南文化村祭」が始まり、家族連れら約150人が絵本の読み聞かせなどを楽しんだ。5日まで。

 敷地内の町立博物館では、生演奏をBGMに絵本の世界を楽しむ「絵本コンサート」があった。絵本の原作も手掛けるアコースティックギター奏者のわたなべゆうさん(35)=京都府=ら4人のバンドが、作品に合わせたオリジナル10曲を披露。小さな子どもたちは両親に絵本を読んでもらいながら、心地よい演奏に浸っていた。

 平島小3年の増田怜君(8)は「絵本の世界にぴったりの音楽が聞けて、楽しかった」と話した。

 5日は、中米の民俗楽器・スティールパンの演奏会や藍染、茶道の体験会などがある。

 ◎徳島市、札巡って熱戦展開

 徳島城博物館で、百人一首の腕を競う「こども競技かるた県王座決定戦 個人戦」が開かれた。小学生から大学生までの34人が初心者、小中学生、高校・大学生の3部門に分かれ、畳の上で熱戦を繰り広げた。

 参加者は、並べられた50枚の札の位置を15分間で記憶し、競技を開始。読み手が上の句を読み上げると、畳をたたく鋭い音と同時に札が飛んだ。

 小中学生の部で優勝した八万小6年の荒井優華さん(11)は「調子が良かったし、リーグのくじ運も良かった。勝ててうれしい」と喜んでいた。

 大会は1999年から毎年開かれている。