美馬市長が運転していた車(手前)と高松市の4人が乗っていた車(奥)=5日夜、美馬署つるぎ庁舎

 5日午後4時15分ごろ、美馬市美馬町上野田ノ井の国道の三頭トンネル内で、美馬市長の牧田久さん(74)=同市美馬町柿木=運転のワゴン車が、対向してきた軽乗用車と正面衝突した。軽乗用車に乗っていた高松市伏石町、無職溝渕清明さん(78)と妻の美佐子さん(75)が死亡した。ほかに両車に乗っていた牧田市長ら4人が重傷を負った。

 県警によると、牧田市長と同乗していた妻の利子さん(72)、軽乗用車に乗っていた高松市新田町甲、無職河野義徳さん(77)と妻の田亀子さん(77)が骨折などの重傷を負った。

 ワゴン車は牧田市長が運転し、利子さんは後部座席で寝ていた。軽乗用車の4人の乗車位置は特定できていないが、美馬西部消防組合によると救助時に助手席の男性は心肺停止状態だった。

 三頭トンネルは美馬市と香川県まんのう町を結ぶ片側1車線のほぼ直線道路で、約2・6㌔。ワゴン車が美馬市方面、軽乗用車が香川県方面に進行していたところ、トンネルの中央付近で、ワゴン車が対向車線にはみ出して衝突したとみられている。

 美馬市によると、牧田市長は休暇中だった。帰省していた長男家族を高松空港まで送り、帰宅する途中だったという。

 事故の影響で、同トンネルは5日午後4時45分から同8時10分まで全面通行止めになった。