講習会でシカ肉を使った料理を実演する中秋さん(右)=徳島市内

 徳島県産の野生鳥獣肉(ジビエ)の普及に向け、県などでつくる阿波地美栄推進協議会は19日、飲食店を対象にしたシカ肉料理の講習会を徳島市庄町のホシザキ四国テストキッチンで開いた。

 フランス料理店や洋食店、居酒屋など12店の17人が参加。フランス料理店「アターブル」(東京)のオーナーシェフ中秋陽一氏が、ミートソースとマッシュポテト、チーズをグラタン皿に敷き詰めて焼いた「アッシパルマンティエ」、シカ肉のミンチを使った「シカのコンソメとフォアグラのフラン」の2品を作り、調理のポイントを説明した。

 北島町の洋食店「カリーナ」の山田安弘さん(49)は「シカ肉は今使っていないが、淡泊な味がどんな料理に合うのか考えたい」と話していた。

 県は、県内で捕獲されたシカやイノシシの料理を提供する「うまいよ!ジビエ料理店」に現在28店を認定している。より多くの飲食店にジビエを活用してもらおうと講習会を企画した。