今年のゴールデンウイーク(GW)期間中、徳島県内の主要観光施設の多くで入り込み客が前年より増えたことが、県のまとめで分かった。おおむね天候に恵まれたのに加え、平日2日を休めば最長10連休と、まとまった休暇が取りやすい曜日配列だったことなどが要因とみられる。

 ●人 出

 4月29日~5月8日の県内19施設・イベントにおける入り込み客の総数は40万7629人。14施設・イベントで増加し、1日平均の人出は5万9111人、前年比9・1%増となった。

 全国放送のテレビ番組で紹介された大塚国際美術館(鳴門市)は前年比93・3%増の2万4796人。祖谷のかずら橋(三好市)12・8%増、日和佐うみがめ博物館カレッタ(美波町)26・8%増など、県西や県南の観光地にも多くの家族連れらが足を運んだ。

 とくしま動物園(徳島市)など5施設・イベントは前年より人出が少なかったものの、減少率はいずれも2~4%で目立った落ち込みはなかった。

 ●高速道路

 西日本高速道路四国支社によると、4月28日~5月8日の主要4区間の交通量は1日平均2万6200台で前年比1%減。5キロを超える渋滞は11回発生し、県内では高松自動車道の白鳥大内IC-板野IC間で4回あった。

 ●公共交通機関

 JR四国によると、4月28日~5月8日の特急乗客数は、高徳線うずしおが前年比2%減の2万3900人。瀬戸大橋線(快速含む)、予讃線、土讃線を合わせた平均では1%減とほぼ前年並みだった。3、4日に強風で瀬戸大橋線と予讃線の計44本が運休したが、連休前半の乗客数が多かった。

 空の便(4月28日~5月8日)は東京線で日本航空が前年比5・5%増の2万1294人。全日空は前年より1便減ったため、7・0%減の8882人だった。日本エアコミューターの福岡線は14・4%増の1083人。

 ●交通事故

 県警がまとめた4月29日~5月8日の人身事故は2件減の63件で、死者が2人増の2人、けが人は13人減の78人だった。5日には美馬市の三頭トンネル内でワゴン車と軽乗用車が正面衝突し、2人が死亡、4人が重傷を負う事故が起きた。