町老人会の会員と一緒にパッションフルーツの苗を植える小松島西高勝浦校の生徒=勝浦町生名の人形文化交流館

 小松島西高校勝浦校(勝浦町)の生徒が、同町内で南米原産の果樹・パッションフルーツの栽培普及に乗り出した。植物の葉で強い日差しを和らげる「緑のカーテン」作りなどに活用してもらい、将来的に果実を地域の特産品にするのが目標。1月から校内で育苗に取り組んでおり、今月9日には町老人会の会員らに苗を贈った。

 パッションフルーツはつる性多年草で、甘酸っぱい果実が楽しめる。生徒は、高温や病気に強く緑のカーテンに適していることに加え、果実に血糖値の上昇を抑えるとされる成分を含んでいる点に着目。校内のハウスで挿し木の育成を始めた。

 同校によると、生育に適した気温は20~30度。国内では沖縄県や鹿児島県などで果実が生産されている。4月に苗を植えると8~11月に2度、果実を収穫できるという。

 9日は、同町生名の人形文化交流館に町老人会の会員ら14人を招き、3年生7人が栽培講習会を開催。プラスチック製コンテナに園芸用の土を入れて支柱を立て、「つたはネットに絡ませて上に伸ばしてあげてください」などと説明しながら一緒に苗を植えた。

 同町沼江の山西一子さん(75)は「一緒に楽しく作業することができた。おいしい実がなるのが楽しみ」と笑顔で話した。

 生育が順調なら、来年には広く町民に苗を配る計画だ。園芸福祉科3年の團杏華さん(17)は「町の人たちの健康増進や地域振興に役立てばうれしい」と意欲を見せている。