野菜ソムリエ菓子工房のメンバーが商品化したロールケーキとパウンドケーキ

 阿波市の野菜ソムリエが、地元産の食材に特化した加工品を製造販売するグループ「野菜ソムリエ菓子工房」を結成した。第1弾の商品として、同市の若手農業者グループ「GOTTSO(ゴッツォ)阿波」が栽培する白ナス「美~ナス」と、有機栽培の小麦を取り入れたスイーツを開発した。14日から始まる市内のイベントで売り出す。

 菓子工房は、日本野菜ソムリエ協会(東京)の認定資格を持つ主婦や自営業などの女性4人がメンバーで、農業が盛んな阿波市の野菜や果物の加工品を作り、多くの人に地元産の食材に親しんでもらおうと立ち上げた。昨年8月から商品化に向けて、準備を進めていた。

 加工品を販売するためには、食品衛生法の基準を満たした施設が必要で、メンバーの井原まゆみさん(67)=同市阿波町四歩一、自営業=が4月に保健所から許可を受け、自宅敷地内に施設を設けた。市の「地産地消型簡易加工施設整備事業」の補助金50万円を充てている。

 開発したのは、「美~ナスパウンドケーキ」(700円)と「美~ナスロールケーキ」(250円)。甘さ控え目のコンフィチュール(フランス風ジャム)にしたナスの食感が特徴的で、皮ごとひく全粒粉の小麦の風味が際立つ。干し柿やポンダリンの皮も入れ、味にアクセントを加えた。

 レシピは、メンバーの1人で調理師免許を持つ板東春香さん(27)=同市出身、藍住町勝瑞、パート職員=が考案。昨年11月から試作を繰り返し、甘さや焼き具合などを調節した。

 ガーデニング愛好家が庭を開放するイベント「阿波オープンガーデン2016」で14、15両日に発売するほか、ジェラート店「ドルチェ」(同市阿波町大道北)でも不定期で取り扱う。

 板東さんは「加工によって、市産食材の新しい食べ方を見つけることができればと思う。市外の人はもちろん地元の人にもぜひ味わってほしい」と話している。