軽トラックによる移動スーパー事業を全国展開するとくし丸(徳島市)は12日、住友達也社長(58)が所有する株式80%を含む90%を食品宅配大手オイシックス(東京)に譲渡し、6月1日から同社の子会社になると発表した。

 ネット販売で30~40代の女性を顧客の中心とするオイシックスが、70~80代のシニア世代に対面販売するとくし丸のノウハウを継承し、事業拡大を目指す。とくし丸は顧客管理や商品管理といったオイシックスの強みを生かして対面販売を続ける。

 「とくし丸」の社名は6月以降も変わらない。オイシックスの高島宏平社長(42)が代表取締役会長に就き、住友氏は引き続き代表取締役社長を務める。

 住友社長はオイシックス傘下に入る理由について「個人事務所的な経営では立ち行かなくなってきた。事業の継続と発展のために決めた」と説明した。株式譲渡額は非公表。

 とくし丸は2015年度に年間流通額約15億円、稼働台数124台の事業を、3年後に同100億円以上、約500台に拡大する目標を掲げた。

 とくし丸は「買い物難民」と呼ばれる高齢者のニーズに応え、12年2月の開業から5年目で全国27都府県で事業展開するまでに急成長。オイシックスは00年6月に設立し、13年3月に東証マザーズに上場。16年3月期の売上高は201億5800万円。