指定書の交付を受ける(左から)板東さん、前田さん、田中さん=徳島西署

 後を絶たない特殊詐欺の被害を若者の目線で防ごうと、大学生による「特殊詐欺防止ボランティアリーダー」が徳島県内で初めて誕生した。徳島西署が徳島大医学部生3人を指名。リーダーは、現金自動預払機(ATM)やコンビニをよく利用する学生仲間に、様子がおかしい高齢者らを見掛けたら警察に通報するよう働き掛ける。

 指名されたのは3年生の田中一輝さん(21)、前田貴紀さん(23)、板東夏生さん(22)。学生がATMでお金を下ろしたりコンビニで買い物をしたりする際、多額の現金を引き出したり振り込んだりしている高齢者に気付いたら声掛けや通報をしてもらうよう同級生らに周知する。

 これまで銀行員やコンビニ店員による防止活動はあったが、利用者目線からの取り組みはなかった。学生はATMやコンビニをよく利用し、訪れる時間帯も幅広いことから、署が学生に協力を求めた。

 署であった指定式で木田賀久署長が3人に指定書を交付。代表して田中さんが「特殊詐欺被害者ゼロを合言葉に、安心安全なまちづくりに貢献します」と宣誓した。

 県内の2016年の特殊詐欺被害は、4月末時点で15件5562万円(前年同期17件4570万円)となっている。