8月のリオデジャネイロ五輪に合わせて現地入りする勝浦町のビッグひな祭りの展示場所が、日本の情報発信や外国人との交流拠点となる「ジャパンハウス」内の文化庁ブースに決まった。日本を代表して伝統文化の魅力を世界にアピールする。

 ブースには、幅8メートル、高さ3メートルのメインひな壇が設置され、約600体のきらびやかな人形が飾り付けられる予定。このほか、震災復興をテーマにした東北の祭りの映像紹介やパネル展、伝統音楽のパフォーマーによるステージなどが検討されている。

 ジャパンハウスは、日本オリンピック協会(JOC)や各省庁などがブースを設置。メイン会場である五輪公園から車で15~20分ほどの距離にあり、期間中は現地の市民や観戦の外国人が多く訪れる見込み。

 文化庁文化プログラム推進室は「ひな壇は豪華な見栄えで、中心的な存在として目を引くものになってほしい」と期待を寄せている。

 祭りを手掛けるNPO法人阿波勝浦井戸端塾の稲井稔理事長(76)は「待ちに待った朗報。尽力してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱい」と喜んでいる。