特製カレーライス作りに向け、田植えに汗を流す吉野川高生=阿波市土成町の農場

 吉野川高校(吉野川市)の農業、商業両科の1年生132人が、農産物の生産から加工、販売までを手掛ける「6次産業体験プロジェクト」を始めた。食材となるコメや野菜を栽培し、野菜たっぷりの地産地消カレーライスを商品化。秋には校内カフェで「吉高カレーライス」と銘打ち、売り出す。活動第1弾として13日、阿波市土成町の同校土成農場で田植えを行った。

 統合前の旧阿波農業高の流れをくむ農業科、旧鴨島商業高の伝統を引く商業科の特色を生かし、互いに連携しながら商品開発を学ぶのが狙い。同校農場ではコメをはじめ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリー、オクラといった約20種類の野菜が栽培されており、生徒たちは豊富な農産物から、人気を呼びそうな具材を選ぶことができる。

 10月には収穫した食材を使って試食会を開き、地域住民らの意見も参考に改良を加えて、メニューを完成させる。11月ごろには、吉野川市の本校で週1回程度開いているカフェで、約20食を提供。地域住民らに、地産地消のカレーライスを味わってもらう。

 13日は、両科の1年生96人が約5アールの田んぼで作業。農業科の金西秀文・実習主任の指導を受けながら、長さ20センチ前後の稲の苗を約2時間かけて植えた。

 商業科の中川明日佳さん(15)は「おいしいコメに育つよう祈りながら丁寧に植えた。やるからには、たくさんの方に喜んでもらえるカレーに仕上げたい」と話した。

 県内の高校による商品開発では、つるぎ高(つるぎ町)の特産青トウガラシを使った薬味みまから、小松島西高(小松島市)の雪花菜アイスなどの事例がある。