子ども食堂の定期開催について話し合う徳島に子ども食堂をつくる会のメンバーら=徳島市東新町2のシェアバー

 社会の格差拡大などを背景に十分に食事を取れない子どもをなくそうと、子どもたちに無料や低価格で食事を提供する「子ども食堂」が25日、徳島市東新町2の飲食店・シェアバーにオープンする。毎週水曜の夕方、同市内の主婦ら5人でつくる「徳島に子ども食堂をつくる会」が中心になって運営する。県内ではこれまで単発的なイベントとして行われたが、定期的に開催されるのは初めて。

 つくる会は3月30日、徳島市末広2のとよとみ珈琲でイベント型の子ども食堂を開催。県内では初の試みだったが、200人以上が来場した。その盛況ぶりから、「子ども食堂を県内に定着させるための拠点がほしい」と定期的に開催できる場所を探していた。

 シェアバーは日替わりで店長が代わる飲食店で、客席はカウンターとテーブルを合わせて16席。オーナーの大西正泰さん(45)=上勝町正木=が同会の活動に賛同し、貸し出すことにした。

 提供するメニューや営業時間は未定で、14日に同店でミーティングを開いて決める。当面の運営費は、3月のイベントで集まった寄付を原資にする予定。

 県内では、同会が子ども食堂のノウハウを伝える勉強会を行ったことでイベント型の開催が徳島市や板野町で決まるなど、広まりつつある。シェアバーでの定期的な運営が軌道に乗れば、新たな子ども食堂開催希望者の予行演習の場としても活用する。

 つくる会の敷島祐子代表(33)=徳島市応神町西貞方、パート従業員=は「子どもが集まり自然と笑顔になる場所にしたい。これを機に、さらに活動を広げていきたい」と話している。

 子ども食堂は2012年に東京都大田区で始まったとされる取り組み。子ども一人でも利用でき、全国に広がっている。