8月12~15日の徳島市の阿波踊りで、南内町演舞場に有名連の総踊りなどを正面から観覧できる「特別席」を新設することが13日、同市の徳島ワシントンホテルプラザであった2016年度の第1回阿波おどり実行委員会で決まった。今年は市役所前演舞場で開いていた開幕式を藍場浜演舞場で行い、航空自衛隊松島基地(宮城県)の飛行チーム「ブルーインパルス」が展示飛行を披露する。
特別席は全長122メートルの南内町演舞場を約5メートル短くし、出口付近に設置する。同演舞場の目玉である終演時の総踊りを正面から見たいとの声が多く、今回試験的に導入する。
特別席にも1部、2部の入れ替え制を適用し、定員は各118人の予定。料金は前売りで1人5千円(阿波踊りグッズ付き)。6月15日から30日までの間、インターネットの専用サイト「阿波おどりチケットセンター」で先行販売し、売れ切れ次第終了する。
有料演舞場は南内町と市役所前、藍場浜、紺屋町の4カ所。選抜阿波踊り大会(8月12~15日)は昨年と同様、あわぎんホールで午前11時、午後1時半、同4時の1日3公演が行われる。11日の前夜祭はアスティとくしまで午前11時と午後3時、同7時の3回開く。
有料演舞場と選抜大会(前夜祭を含む)の指定、自由席全ての料金を今年から100円値上げする。実行委事務局は「老朽化した桟敷の修繕などに費用がかかるため、やむを得ず値上げさせてもらった」としている。
前売り券は7月1日午前10時に全国一斉発売し、阿波おどりチケットセンターや楽天チケット、コンビニ各店などで取り扱う。当日券はいずれも200円増で、有料演舞場近くの特設売り場などで購入できる。
実行委の会合には約40人が出席し、役員改選で植田和俊徳島新聞社社長が委員長に再選された。