徳島県立人権教育啓発推進センター「あいぽーと徳島」は10月13~27日、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の写真展「横田めぐみちゃんと家族のメッセージ」を、徳島市東沖洲2の沖洲マリンターミナルビルで開く。拉致から40年が経過しており、県民に関心を持ち続けてもらおうと企画した。
めぐみさんが新潟市の海岸で拉致される直前まで、旅先などで家族と一緒に撮った写真40枚をパネルにして展示する。パネルはめぐみさんの両親、滋さん(85)早紀江さん(82)と同じマンションに住む住民らの支援組織「あさがおの会」が地方への貸し出し用に作った。県内での公開は初めて。
写真展では、両親のインタビューを中心に、めぐみさんの思い出や拉致当時の状況を再現映像などでつづった短編映画(33分)、拉致解決を願う両親のメッセージ(24分)を紹介するDVDも放映する。
横田滋さんは徳島市生まれ。旧制徳島中(現・城南高校)の教師だった父親の転勤に伴い、八万小学校5年で徳島を離れるまで、少年時代を徳島市で過ごした。
あいぽーと徳島の中山敏見啓発推進課長は「横田さんの家族が再び一緒に暮らせるようにするために、拉致問題の一刻も早い解決に向けて機運を盛り上げたい」と話している。
月曜休館(祝日の場合はその翌日)。問い合わせはあいぽーと徳島<電088(664)3719>。