美馬市議会は16日午前、臨時会を開き、自身の運転する車で2人が死亡する事故を起こした責任を取るとして牧田久市長(74)から提出された辞職願に全会一致で同意、牧田市長は同日付で辞職した。市長選は6月12日に告示され、同19日に投開票される。

 臨時会は午前10時から開かれ、19人(欠席1人)が出席した。10日に藤原英雄議長宛てに出された16日付での退職願について、市長職務代理者の栗栖昭雄副市長が「重大な交通事故を引き起こし、2人の生命が失われ2人が重篤な状態になっている。市長の職を続けるのは市政運営に多大な影響があると推察され、退職したい」との市長のコメントを代読。異議はなく、全会一致で同意した。

 事故は5日夕、美馬市美馬町上野田ノ井の三頭トンネルで発生。牧田氏の運転するワゴン車が中央線をはみ出し、対向の軽乗用車と正面衝突した。軽乗用車に乗っていた高松市の夫婦が死亡し、牧田氏ら双方の車の4人が重傷を負った。

 牧田氏は、徳島県企業局長、鳴門市助役などを経て2005年3月に発足した美馬市の初代市長になり、現在3期目。任期は17年4月2日までだった。

 市長選には徳島県議の藤田元治氏(54)=美馬市美馬町宗ノ分、会社員=が出馬する意向を固めている。

 選挙権年齢の18歳以上への引き下げは、6月19日以降に初めて公示される国政選挙の公示日以降に公示、告示される選挙から適用されるため、美馬市長選は対象とはならない。