クラウドファンディングで資金を集め、農家民宿に改修する古民家=神山町神領

 神山町神領の飲食業中谷秀久さん(54)がインターネット上で事業資金を募るクラウドファンディング(CF)を活用し、築150年の自宅古民家を農家民宿に改修する計画を進めている。出資額に応じて田舎体験や宿泊に利用できるクーポンを特典として用意。第1弾の改修費120万円を徳島合同証券(徳島市)のCFサイトを通じて7月7日まで募る。

 古民家は平屋の母屋と2階建て離れを合わせて延べ約200平方メートル。改修第1弾では離れの屋根瓦を張り替える。その後は目標額を更新しながらトイレや風呂など水回りを整備し、客室も5部屋設ける。最終的にかやぶき屋根を復活させる。

 民宿は「作良家(さらや)」と名付け、第1弾の募集終了後から宿泊をスタートさせる。

 出資者への特典は、例えば5千円出資すると4千円相当のクーポンと1500円相当の特産品が提供される。クーポンは宿泊(1泊2食付き6500円、素泊まり5千円)のほか、スダチ収穫やアメゴ釣りなどの田舎体験(2千~3千円)に使える。宿泊しながら改修作業や田舎体験プランを手伝ってもらうプランもある。

 古民家は現在、中谷さんが自宅兼農家レストランとして利用している。太い梁(はり)がむき出しになった母屋にいろりがあり、周囲には豊かな自然が残る。同町に進出するIT企業の職員らがよく訪れ、「昔ながらの建物がいい。宿泊したい」との要望があることから農家民宿への改修を決めた。

 中谷さんは「古き良きの日本の風情を感じられる場所にしたい」と話した。

 徳島合同証券は昨年7月にCF事業を始め、専用サイト「KUUKAI(クウカイ)」を開設。活用事業は本家松浦酒造場(鳴門市)が手掛けたプロジェクトに続き2例目となる。出資の詳細は同サイト、農家民宿に関する問い合わせは作良家<電088(636)7767>。