徳島県のマスコットキャラクター「すだちくん」が、1993年9、10両月にあった東四国国体でデビューしてから25周年を迎えた。すだちくんの生みの親の下内さんに、誕生時の思い出や「25歳」になったすだちくんへの思いを聞いた。
―応募のきっかけは。
担任の先生の旦那さんが県国体局に勤めていた縁もあり、先生に勧められてクラス全員で応募した。
―アイデアはどこから生まれた。
徳島の名物をモチーフにすると聞いて、スダチしか思い浮かばなかった。サングラスは、当時その格好が渋くて憧れだったから。
―採用決定を告げられた時の感想は。
うれしかった半面、描いたことを忘れていたぐらいなので信じられない気持ちの方が強かった。
―東四国国体での思い出は。
聖火リレーのランナーをし、食事会に呼んでもらって天皇陛下と直接話をすることができた。すだちくんのおかげで貴重な体験をした。
―すだちくんをどんな思いで見てきた。
常に気にかけていたが、手が届かない存在になった。子どもが独り立ちしたようで安心する一方で、ちょっと寂しい気持ちですかね。
―すだちくんは、どういう存在か。
高校時代はあだ名が「すだち」でしたし、今も同窓会ではそう呼ばれます。分身のようについて回る存在で、無意識に励まされてきたようにも思う。これからも共に年を取って頑張っていけたらいいですね。