米貨物船の乗組員を救助する様子を描いた紙芝居を見る子どもたち=美波町の志和岐定住促進センター

 美波町志和岐地区の住民が、1892年に沖合で座礁した米貨物船ノース・アメリカン号の乗組員22人全員を救助したことを語り継ぐ催しが21日、志和岐定住促進センターであり、住民ら約100人が参加した。

 志和岐老人会が先人の功績を伝えるために作った紙芝居「大統領のメダル」を、近藤淑子さん(63)=同町志和岐、元教員=が披露。荒波の中で住民が必死に救助に当たる様子を臨場感たっぷりに読み聞かせた。住民グループによるコーラスや民謡の発表もあった。

 由岐小6年の木内奈津希さん(11)は「小さい頃から紙芝居を見て、だいぶ内容を覚えられた。他の地域の人に紹介できるようにしたい」と話した。

 ノース・アメリカン号は神戸港からニューヨークへ向かう途中、台風のため志和岐沖で座礁。住民が地区をあげて乗組員を救助し、これに感謝した当時のベンジャミン・ハリソン米大統領から、銀メダルが贈られた。

 催しは、老人会と町内会が2012年から毎年開いている。