総務省消防庁は、災害時の救助・救援活動などに用いられる水陸両用の「全地形対応車」を西日本で唯一徳島県に配備することを決めた。これを受け、県は救助活動などに当たる「大規模風水害即応機動部隊」を本年度内に創設する。同車両を核にして災害救助資機材を持つ複数の県内消防本部で編成する。
県消防保安課によると、全地形型対応車は、消防庁が本年度内に徳島と千葉に1台ずつ貸与する。浸水エリアではボートのよ
うにスクリューで航行し、陸上ではキャタピラーで走行する。
徳島では空港やインターチェンジに近い板野東部消防組合消防本部(北島町)に配備される。
機動部隊は、県内外で浸水被害で孤立した被災者の救助や土砂災害時の行方不明者捜索などを行う。県内消防本部の水陸両用バギーや救助用ボート、後方支援用車両などを現場の状況に応じて一体的に運用する。
県は9月補正予算案に1200万円を計上し、県防災ヘリが災害時に情報収集や救助活動を行う際に必要な装備や燃料を運ぶ資機材搬送車も導入する。
被災地に防災ヘリが資機材搬送車を伴って出動することで、迅速に資機材の交換や燃料補給を行えるようにする。