かば焼きにされたウナギ味のナマズを試食する小学生ら=板野町のあすたむらんど徳島

かば焼きにされたウナギ味のナマズを試食する小学生ら=板野町のあすたむらんど徳島

 板野町のあすたむらんど徳島で22日、近畿大(大阪府東大阪市)が開発に成功したウナギ味のナマズの試食会があり、子どもらが興味深そうに味わった。あすたむらんどが7月に開園15周年を迎えるのを記念し、技術開発の楽しさを感じてもらおうと企画した。

 県内の小学生と保護者ら約40人が参加した。開発を推進した同大の有路昌彦教授(農学)から、エサの工夫によってウナギの風味を生み出すことができたなどと裏話を聞いた後、試食。かば焼きにされたナマズが一切れずつ用意され、参加者は恐る恐る口に運びながら、かみしめるように食べていた。

 母親と訪れた佐古小5年の磯崎冴士朗君(10)は「ウナギと同じくらいおいしかった。家でも食べてみたい」と喜んだ。

 同大は、2009年にウナギ味のナマズの開発を始め、15年に成功した。技術提供を受けた「日本なまず生産」(鹿児島県)が夏に市場流通できるよう生産を進めている。