裁判員裁判の課題などについて意見交換する裁判員経験者ら=徳島地裁(代表撮影)

 徳島県内の裁判員経験者と法曹三者の意見交換会が23日、徳島地裁であった。裁判員経験者全員が制度を肯定的に捉える一方、被告の量刑を判断する精神的負担などを指摘する声が上がった。

 殺人や殺人未遂、放火の裁判に関わった40~70代の裁判員経験者7人(男性4人、女性3人)が参加。全員が「裁判員を経験できて良かった」と述べたものの、殺人未遂事件の裁判員を務めた50代女性は「被告の人生を左右する量刑を決めるのはしんどかった」と振り返った。放火殺人事件の審理に関わった60代男性は、病名など専門用語の難解さを指摘した。

 「選任期間中に仕事を休まなくても参加できる制度を作ってほしい」と、注文を付ける参加者もいた。

 徳島地裁では、制度が始まった2009年以降、55件の裁判員裁判があり、裁判員に選ばれたのは約420人(補充裁判員を含む)となっている。

 意見交換会は、裁判員経験者の声を制度に反映させるため地裁が12年から年1回開いている。