日和佐八幡神社秋祭りのポスターをデザインした(左から)磯中さん、堂園さん、山﨑さん=美波町奥河内

 美波町に移住した若手クリエイターら3人でつくる「at Teramae(アットテラマエ)」が、10月6、7両日に開かれる日和佐八幡神社(同町日和佐浦)の秋祭りをPRするポスターをデザインした。

 縦84・1センチ、横59・4センチ。「ちょうさ」と呼ばれる太鼓屋台が海へ繰り出す様子を撮影した1960年前後の写真と、昨年の祭りの写真を上下に並べ「TRADITION(伝統)」「INHERITANCE(継承)」の文字をプリントしている。

 3人は▽ウェブデザイン会社社長の堂園聖也さん(31)=奥河内、台湾出身▽抽象画などを手掛けている磯中太志さん(31)=日和佐浦、山口県出身▽地元のカメラマン山﨑一平さん(29)=奥河内。

 山﨑さんは幼年期から祭りに参加していた。2016年に移り住んだ堂園さんと磯中さんも地域が一体となる祭りに魅力を感じて毎年ちょうさを担いでいる。11年からポスターを作っている「日和佐ちょうさ保存会」が依頼した。

 400枚作り、掲示してくれる店舗などに配布した。3人は「ポスターで祭りの歴史を感じてもらいたい。伝統を将来に引き継げるよう皆で盛り上げていければ」と、祭りを心待ちにしている。