砂を敷き詰めた木箱に足跡を残す来場者=徳島市上八万町田中

 無病息災を祈る伝統行事「砂灸(すなきゅう)」が23日、徳島市上八万町田中の農業勝野政一さん(78)宅であり、県内外から大勢のお年寄りらが訪れた。

 木箱(縦約40センチ、横約30センチ)に敷き詰めた砂に両足で乗って足跡を残すと、勝野さんの親族らが足跡の中心に灸を据えて健康を祈願した。同市国府町南岩延の無職浜崎昭子さん(91)は「足腰が弱ってきたので、健康で過ごせるようお祈りした」と話した。

 砂灸は約250年前に勝野さんの家で宿泊した修行僧が伝授したとされている。