住民ら約70人が参加した「節エネライフ講演会」=阿南市羽ノ浦町の市勤労女性センター

 阿南市の那賀川に姿を見せたアゴヒゲアザラシとの出合いをきっかけに、地球の環境問題に関心を持つようになった市民らが、温暖化防止などの啓発に取り組む「アザラシちゃんファンの会」を結成し、活動を本格化させている。温暖化の影響で北極や南極の氷が溶け、アザラシのすみかが減少している現状に心を痛めており、家庭で簡単にできる省エネ対策を広めて少しでも事態を好転させることを目指す。15日に同市内で市民向けの講演会を初めて催した。

 会は昨年11月に発足した。「ナカちゃんを語り継ぐ会」の吉岡真里会長(57)=同市那賀川町赤池、主婦=が、アザラシが絶滅の危機にひんしていることをテレビやインターネットで知り、交流のある県内外のナカちゃんファンらにメールや電話で呼び掛けた。

 メンバーは約40人で、県内だけでなく、ナカちゃんの見物に訪れるなどして交流のあった岩手、神奈川、東京、京都各都府県など県外の約10人も含まれている。月1回、活動方針を話し合うミーティングや省エネの勉強会を行っている。3月の会議で、市民に温暖化の現状などを知ってもらう講演会を開く案が出て、講師の依頼や資料の作成などの準備を進めてきた。

 同市羽ノ浦町春日野の市勤労女性センターで開いた第1弾の講演会には市民ら約70人が参加。徳島県地球温暖化防止活動推進員の計盛幸雄さん(70)が二酸化炭素(CO2)を削減しなければ、海面上昇やゲリラ豪雨などの異常気象のリスクが高まると指摘し、買い物時のエコバッグの利用やエアコンの適切な温度設定などを促した。

 友人と参加した小松島市和田島町東新開の主婦牛田優子さん(50)は「人間がどれだけ地球に悪影響を与えているか、よく分かった。早速学んだことを自宅で実践したい」と話していた。

 ファンの会では今後も年に2、3回、市民向けの講演会を開く考え。吉岡さんは「一人一人の意識を変えていくことが地球温暖化を防ぐことにつながる。アザラシを守るために仲間と協力して活動を続けたい」と意気込んでいる。