月明かりの下、華やかな踊りを披露する阿波おどり会館専属連の踊り子=徳島市の眉山山頂
 

 24日の中秋の名月を前に、徳島市の阿波おどり会館は23日夜、眉山山頂で特別公演「眉の十五夜阿波おどり」を開いた。観光客ら約300人が華やかな踊りと観月を楽しんだ。

 雲間から見え隠れする月を背景に、会館専属連の36人が戦没者慰霊塔・パゴダ前で踊りを披露。「祖谷のかずら橋」など徳島の民謡をアレンジした曲に合わせてゆったりとした舞を見せ、見物客を魅了した。最後は見物客も踊りに加わり、心地よい秋の夜風を感じながら「踊る阿呆(あほう)」を満喫していた。

 阿波踊りを初めて見たという東京都の男性(67)は「女踊りが美しくて思わず見入ってしまった。月もきれいで風情があった」と満足そうだった。公演に先立ち、徳島佐苗会・青の会による三味線演奏もあった。